本格的な液タブをモバイルするには

WacomからCintiq 13HDにタッチ機能をもたせPCを内蔵したCintiq Companionがリリースされるらしいが、内臓グラフィックのため描画面で不満が残る。
しかもメモリーも8ギガまでで一切拡張はできないため、本格的な作業はほぼ不可能ということになる。
まだまだ ” 液晶ペンタブ=ロースペック ” という定義はいまだ健在。
そこで真面目に本格的な液タブをモバイルするための手段を妄想してみる。

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Cintiq 13HD DTK-1300/K0 最安価格(税込):77,400円 (213-8-31現在)


 
目標はこの液タブをモバイルPC化すること。
もちろんCintiq 13HDはただの液タブなのでモバイルPCが別途必要になるし、もともとコンセントを利用する電源駆動のためコンセントタイプのアウトプットをもったモバイルバッテリーも必要となる。
まずPC部だが当然ノートPCを使用することとなる(小型のPCもあるが電源を要するため、Cintiq 13HDと合わせて利用しようたするとモバイルバッテリーの消費電力が厳しいものとなってしまう)。
だが誤ってはならないのは”CPU内臓系のグラフィックは避ける”ということ。私が使用するアプリはCPUパワーやメモリー、そしてグラフッイクス等もある程度ハイスペックなものを要求するので、メモリー等の拡張性やGeForce等を搭載したものとする必要がある。
◆ノートPC選び
最適なハードとは?
2Dでも3DでもそれなりにCG制作に耐えうるスペックを満たそうとすると当然だがデスクトップ並の仕様となってしまう・・・
・CPU Core i7 2Ghz以上(TB時 3.0Ghz以上)
・メモリー 8ギガ~16ギガ(1600Mhz)
・ストレージ SSD 256ギガ~512ギガ or HDD 500ギガ~1テラ
・GeForce GTX750以上
・SDカードスロット(SDXC対応)
実際の市場のPC価格
某ショップのBTO 参考価格 143,010円
Windows 8 64ビット
・CPU インテル(R) Core(TM) i7-4700MQ プロセッサー
 (4コア/2.40GHz/TB時最大3.40GHz/6MBキャッシュ/HT対応)
・メモリ 16GB メモリ(最大32GB) [ 8GB×2 (DDR3L SO-DIMM PC3-12800) ]
・ハードディスク 500GB 5400rpm
・グラフィック機能 NVIDIA(R) GeForce(R) GTX 770M
 (ビデオメモリ3GB/NVIDIA(R) Optimus(TM)テクノロジ対応)
◆タブレット用バッテリー
Cintiq 13HDを動かすためにはコンセント電源が必要となる。
とはいってもコンセント口を持ったポータブルバッテリーはそれほど存在しないし、実質持ち運べるレベルとなると更に選択肢は限定されてくる。
また、Cintiq 13HDは旧製品からかなり低電力化が図られているとはいえ9W前後の消費電力を必要とする、バッテリーを選ぶ際は9W前後でどの程度時間を電源供給できるのかチェックしておくことが重要。
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メルテック(meltec) ポータブル電源 アクティブパワー SG-1000 6,356円


コンセント口は存在しないがシュガーライターソケットに変換アダプター等を接続しコンセントを使用することができる。
出力は6Wで8時間前後、10Wで5.5時間前後使用できる仕様。9Wなら7時間前後はもつのかな・・・
重量 : 約3200g
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セルスター(CELLSTAR) DC/ACインバーター MPU-150B 3,210円


SG-1000にはコンセントのアウトプットが無いためソケットタイプのMPU-150Bで変換して利用することとなる。
バッテリーとインバータを合わせた価格は9,566円前後。
ただ、価格はライトだが重さはモバイルするにはヘビー級。。。
◆液タブ+ノートPC+バッテリーの合計価格
229,976円
Cintiq Companionよりも確実に割安だね、といってもやはり市場商品の組み合わせで構成しているため実際のところは割高なのだろうな。
しかーし!!、
重いし、かさばるがCintiq Companionより遥かにハイスペック、それに出先で卓上作業する際はノートPCの画面と合わせて2画面で作業をすることができる。
「どうしようかな? マジで買おうかっなぁ」
けど、しばらくしてCintiq Companionが出回りはじめればCintiq 13HDの価格に変動があるかもしれない・・・
もうしばらく待ってみるかな。