3D Printer-分割で高さのある大きモデルを出力してみる。

今日はMaya作成したモデルにポーズを付けたものを分割出力、プリンター高さ出力限界を超える2倍サイズのモデルを作成していきたいと思います。

 

ZBrushに読み込みXGenで作成していたためモデルオブジェクトとして存在していなかった髪型を簡単に作成します。完成したら体の水着ウェストラインに沿って上下にカット、大まかにではありますが分割モデルを作成してみました。

 

分割したモデルは10%程度にデシメートしサイズダウン後、CHITUBOXに持ってゆき中空処理、ベント口、サポートを追加しスライスをしUSBメモリーに保存します。

 

いざ出力

 

ところが・・・

途中から明らかにほぼ一定の高さから出力されておらず、残ったものも歪んでおり全くの失敗出力でした。

 

どうやら出力状態の確認のために一時停止をしたさいプラットホームの上昇状態が長すぎたため、そこから以降の出力がうまくいかなかったためらしい。。。

 

あと衣装の厚みも出力する際には薄すぎたようです。

 

 

下部のシートにはには下半身のなれの果てが残っていました・・・

 

 

気を取り直し、衣装の厚みを2倍程度に厚くして再出力。

 

 

ところが、衣装の厚みが気になりすぎて先程の失敗を忘れてしまい、思わず禁断の1時停止を押してしまいました(え!!!!!) 、

これにより再出力も途中で失敗が確定となってしまいました。

なんか、右足首だけ裂けながらも必死に形成しようとしている・・・

 

 

メモ

どうやら一時停止をおこなうと、次からの層の定着がシビアになるようです。

だだし今回のものは中空処理での厚みが1mmと少な目であったため積層処理的には食いつきが甘くなってしまただけで、前回までの厚み2mmで処理をおこなえば問題なく出力されるものと考えます。

 

 

 

一時停止の封印を心に刻み、再々出力に挑戦します!

気になるけれど、ジッと我慢です。

 

 

「やっとできた!!」

 

今回は何とか形になりました。

念のため露光時間は標準の1.5秒ではなく、成功例の多い2.5秒としています。

 

ただし、胸には陥没、蝶々タイプのリボンの欠損、右肘の形成失敗による穴等の出力不良個所がありました。

 

肘はサポートから外れてしまい定着できなかったものと推測されます・・・

 

初めての補修作業

仕方がないのでパテで陥没や穴を整え、”蝶々タイプのリボン” は出力に失敗したモデルから切り出して接着を試みることにしました。

パテにはエポキシ速硬化タイプ(2色混合タイプ)を使用ます、また出力ミスをしていた”蝶々タイプのリボン” を移植するために接着用のセメダインスーパーXも用意しました。

 

パテを削り仕上げていくために、カッター、デザインナイフ、リューターを用意します。

 

カッターとデザインナイフで盛りすぎている箇所を粗削りし、リューターで削り大まかに均し整えます。

 

 

サポートを外した跡が残っている箇所はデザインナイフを使用し、面や線で削りたい箇所はデザインナイフやカッターを寝かせて刃が立たないように注意しながら滑らせるように削っていきます。

 

 

蓋が付いた状態でしたがデザインナイフを使用してくり抜き状態に。

 

 

胴体と下半身の仮合体。

 

今日はここまでにして次回で仕上げサフェーサーの塗布等の仕上げ処理をしていきたいと思います。