リアルサイズの人体を3Dプリントするプロジェクト「実物大フィギュアの制作」⑥ 彩色テスト

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彩色に関しては3年前のプロトタイプとは少し違ったアプローチをしてみたいと考え、実際の彩色する前にNGとした出力モデルを利用し、新たな手法で彩色テストをおこなってみることにした。

以前はアクリル絵の具を使用し彩色をおこなっていたが、あまり好感触を得られなかった(それが原因で3年間制作が停滞していた・・・)。そこで、今回はタミヤのウェザリングマスターと、それに加えタブー視されてきた実際の化粧品を使用した着色をおこなっていこうと考えている。

勿論、簡単に色落ちをするのは理解している。だがトップコートのクリアーを吹くことで色落ちをさせず定着させられればと計画している。


ウェザリングマスターと化粧品を使用した着色は、とてもやりやすいと感じている。付属の筆やパフを使用しポン、ポンと軽く置いていく感じが失敗もしにくく安心しながら作業ができた。
ただ、やはり色の定着が悪いため根気が必要になる場面が多々あった。また、モデルの肉厚が1.2mmということもあり、背後や表面から透過し侵入した光が内部から薄っすら照らすことで、全体的に締まりのないぼやけた感じの陰影になってしまっている。


内部への光の侵入を抑え、かつ内部の血色を彩るため、内側からアクリルで血色を塗りり込むこととした。絵画用の筆を使用し、内側から理科室の人体模型の色を思い出しながら、似たような色を調合しつつ着色してみた。
効果は意外とあり、陰影のディテールには確実に締まりがでていた。目の周囲がまだパッとしないが、今後 付けまつげを加えることである程度改善できるものと思っている。


まだ本番前のテスト段階で、今後手法的に使用できるものなのかは、まだ未知数な部分がある。もう少しテストを続け、ゴールデンウイーク中には本番の彩色を終えておきたいと考えている。

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