コロナ

1週間ほど前、コロナにより父が他界いたしました。

 

自分の中で多少整理もできてきましたのでお伝えさせていただきたく思います。

あまり気分の明るくなる内容ではありません、暗めのお話しを避けたい方はページを戻っていただければと存じます。

 

まさか自分の周囲でこのようなことが起こるとは思ってもみませんでしたし、ワクチン接種済みにも関わらず、このように思いもよらぬ急な展開になるものとは思ってもみませんでした。

先月9月末に緊急事態宣言が解除されましたが、思うところがあり今回父の身に起きた状況とその後をお話しさせていただきます。

 

9月25日(土曜)に他界の一報があり、翌26日(日曜)の朝に不眠のまま新幹線で東京から愛知県豊橋市へ。

東京はくもりでしたが、静岡辺りから雨へと変わっていきました。

 

父は先月9月中旬より院内感染(福祉病院(豊橋市))のによるコロナのクラスターが発生したため、当初陰性でありましたが症状が出ていたため治療をしていただいておりました。ですが重症化に歯止めがかからず、治療開始から10日間程で他界いたしました。
その後、病院からはシートで身体をくるまれた状態で棺に納められ、火葬場に移されたのち「シートのためお顔も見ることができませんので御住職のお経、花束とお手紙、お線香で火葬となります」と言われそのまま火葬となりました。

 

父と会ったの遺骨となった後のことです。

なんとも云えない気分でした、収骨の際の熱気と朽ちた骨片は印象的で脳裏から離れません。
これが私が見た父の最後の姿です。

 

父はなぜ感染したのか?
クラスター感染が発生した福祉病院ではコロナ過であったため、面会などは主にビデオ通話で外部から来られる方は規制しておられたそうです。軽率なことはいえませんが、院の関係者からの持ち込みということになるのでは?と考えられます。コロナ過ですし関係者の方をどうとは思ってはおりませんが、とはいえ貰いもので逝ってしまう現実を思うと「死の淵で父はどう受け止めていたのだろう」と遣り切れなくなります。

 

今回、私が痛感させられたのは「自身が感染し家族、友人に灰となって最後の別れをするのか、それとも自身は軽症として免れ大切な人を感染させ遺骨に別れを告げる事になるのか、そのような事態になるか否かは自身の行動にかかっている」というものでした。

 

日頃から持病の喘息のためコロナには十分注意はしておりましたが、どこか少し遠い感覚でいたのも事実です。

ですがもう、私には「対岸の火事」ではありません。

 

皆様におかれましても対策によるご自愛をされつつ、ご家族、ご親戚、ご友人、そして出会われる全ての方々に可能な範囲で細心の注意を払い、このコロナ過を平穏に過ごしていただければ願います。

 

父 享年81歳
・ワクチン接種済み
・クラスター感染者の一人
https://www.fukushimura.net/category/information/archives/5021