3Dモデル生成AIの Tripo 3D を現在試用している。
Tripo 3D は生成のみに関わらず簡易的だが以下のことが可能。
| ◆モデル生成 1~4枚の画像からモデル生成をおこなう。1でも生成できるし4枚のマルチビュー(前・左・右・後)からも生成可能。1枚をマルチビュー化することもできる。 | ◆セグメンテーション ( パーツ分割 ) モデルのパーツ分布を自動設定、分布は手動でペイント調整も可。ただ、当方は実際に使用した感じでは実用度はあまりある様には思えなかった・・・ |
| ◆リトポロジー ( リトポ機能 ) 四角と三角での自動リトポが可能。 ※リギング機能を使用するにはリトポが必要。 | ◆テクスチャー テクスチャー生成・再生成。通常とPBRの2種類のテクスチャセットが生成可能。 |
| ◆リギング 簡易的なリグ設定をおこなってくれる。 ※リトポ処理をおこなった後でないと大量のポリゴンによりビジー状態が続いたのちエラーとなるので注意。 |
今日は Tripo 3D を使用してバイクとそれに乗るライダーをを作成していく。
モデルは全て ( リグセットアップ以外 ) 生成系のツールを使用し作成していく。セットアップに関しては当方の都合上で扱いいやすさを考えMayaを用いて簡易設定おこなう。
完成したモデルは Unreal Engine 5.7 に取り込み、マテリアルや各種設定をおこないレベル ( シーン ) を作成していき、最終的には作成したレベルを使用し画像を作成、動画生成AIによる動画化をしていこうと思う。
先ずはバイクの作成
「予想外に高精度」
粗は細部にあるのだが、質の良い部類の3Dスキャンしたバイクのデータに近しい感じ。一昔前のものと比較し、相当に精度が向上している。
ZBrushでデータを確認してみたが3Dスキャンでも、3Dスキャンスタジオでもなかなかもの精度は出せないと思う。
・・・時間があったらキッチリと「リトポしてモデル化したい」と思わせるほどの完成度であった。
次にライダーの作成
バイクに続きライダーも一部のバイザー部分を除き、なかなかの完成度だった。
ただ、バイザー部分はなぜかめり込んだ形状となっており「何かの形状と勘違いしたのでは?」っといった様に見えた。生成したモデルは Tripo 3D 内のリトポロジー機能を使用してローポリ化をおこなった後ダウンロード、リグは当方のUE環境での扱いやすさを考慮しMayaでの簡易リギングとした。
キーフレーム画像を作成し動画を生成する
動画生成AIを使用し、UE5で作成した画像から動画を生成する。
最初と最後のフレームの画像をUE5で作成し、その間のフレームに関するプロンプトを打ち込み生成した。
キーフレームを用意すると、ほぼ動画生成時の思ったようにできないイライラから解放される。
3DCGによって思い描いた動画を作りやすくなるのは、3Dやっている人間には朗報に違いない。
3DCGの経験者で画像生成AIを使用してはみたが、思ったキーフレームが生成できないことに苦しんでいた人は一度やってみることをお勧めする。
使用しての感想
モデル生成
モデルの生成はマルチビューによる生成よりも、1枚からの生成の方が精度の高いものが生成される。ただし見えない箇所はAIが適当に処理をおこなうため、全方位自身の思ったように生成したい場合はマルチビューで処理する方が良いものと思う。ただ、マルチビューでも必ずしも正確に生成をおこなってくれるくれるものではないため、3DCG制作環境での仕上げ処理ををおこなうのが無難。
セグメンテーション
今回、当方で作成したものではあまり良い感じに処理をおこなうことはできなかった。・・・当方であればZBrushでダイナメッシュ化をおこない、そこからパーツを切り出していく手法を用いた方が良い結果となるものと思う。
リトポ & リギング
もあくまで簡易的なものであり、ある程度普通に何かしたい場合は自身の3DCG制作環境で処理をおこなった方が良いものと考える。ただし、簡易的でよいというものにあっては ( 引き絵のキャラ、モブキャラ ) 問題なく使用できる。
3Dスキャンの代替として考える
実際に生成された3Dデータを見て感じたことは「3Dスキャンデータ」の状態に酷似しているということ。つまりは、生成AIモデルはスキャンモデルの後処理工程と同手法を用いれば、ちゃんとした3DCGモデルとして使用することが可能になる。
「手っ取り早く、安価に3Dスキャンデータに近いものが作れる」と考えれば生成AIによる3Dモデルの制作は ” あり ” なのではないかと思う。




