Phrozen Sonic Mini 4Kで作るリアルサイズヘッド – Real size head made with Phrozen Sonic Mini 4K.

昨年の31日から正月三が日にかけて Phrozen Sonic Mini 4K を使用し作成したリアルサイズヘッドを作りました。

 

ZBrushで以前作成した前田敦子さんモドキのモデルを9のピースに分割、CHITUBOXで中空&穴あけ加工を施し4回に分けて出力しました。

1回1回の出力に無駄が出ないよう1ピースの長辺が出力範囲を使用しきるよう、各パーツのレイアウを出力範囲ギリギリのラインまで攻めてセットアップしました。A-GPにある眼球は義眼が届くまでのダミーです。

 

1回の出力は平均8時間前後で出力することができした。1つの出力が終わったら次の出力開始と同時に、出力し終わったパーツをレジン接着&レジン盛り(パテ盛りは今回一切していません)処理を施し時間も効率的に無駄なく作業していきました。

 

あまりにもプリンター出力サイズギリギリまで使用しているため、出力したものが引っ掛かりプラットホームごと外すことができません(下図左)。。。そこでプラットホームを液晶パネルを操作し手動でプラットホームを限界まで上げ、そのままの状態でプラットホームから出力したものを剥がしていきます。あとはプラットホームを外せば、出力したものを取り出すことができます。

 

IPA洗浄しサポートを取り除きます。出力したこのブロックはD-GPで、後頭部と首部分のピースです(下図右)。

 

これまで出力したものにテープで仮止めし状態を確認します(下図左)。その後出力済みのものに対しレジン接着、隙間などにはレジンを塗り込み補修していきます。まだ眼球等が届いていないため、眼球と義歯を組み込むため後頭部は開けた状態にしています。

 

 

義眼関係届いたので、組み込み調整をおこないます。

リアルサイズなので目も付けまつげも人用がそのまま使えます、まだ届いていませんが髪の毛が無いのも変なのでウィッグも注文してあります。

 

 

四隅をレジン接着し(下図左)、その後チリが合うように押したり抑えたりしながら全体的に接着。接着が完了したら継ぎ目の隙間を全てレジンで埋めて硬化、パテ盛りの代わりとします(下図右)。

 

レジンを盛った箇所や、合わせ目が段差となってしまっている箇所をリューター、鉄ヤスリ、紙ヤスリを使用し自然になるよう均していきます(下図左)。

 

眼球をセットし、付けまつげを付けてみました。

 

ウィッグが届いたので付けてみました、そしてついでに眼鏡、マスク、体温計つ悪乗りして装着、リアルサイズのヘッドなので、本当に人用のものは何でも装着可能です!

 

バラバラに出力されたパーツの組み合わせや修正に多少時間はかかりますが、意外と9ビースでも形にするのは簡単ですね。モデルが仕上がっていれば、トータルで3日間もあればこの程度は簡単に作れるものと思います。

 

次は Phrozen Sonic Mighty 4K の試運転も兼ね、少ない分割数でのリアルサイズ・ヘッドを出力してみたいと考えています。